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2007年7月27日 (金)

嫌な思い出

小3の頃からひきこもりの気があった僕は、はなれにある小屋で一人でドミノ倒しをしていた。友達くれば一緒にドミノ大会だ。

その頃、女の子が小屋の近くに引っ越してきた。名前は忘れた。昔から忘れっぽいのだ。

登下校が同じ班になり、よく喋っていた。
んで、ひきこもりの気があるといってもまだ社交性を身に付けようとしていた僕は、その子の引っ越し歓迎の意を込め、小屋に連れてドミノに誘ったのだった。

何度か誘って遊んでいたが必ず「お父さんに内緒で」と言われていた。

そんな事言うんでドミノはしなくなり登下校がメインの遊びになっていく。石ころ転がしたり、カエルみつけたり、途中にヤギがいて、紙あげたり……。

そんな遊びの中、話をしててわかったのは、お父さんは厳しいのと、ドミノをやるとその子が怒られること。おしりを叩くんだそうな。なんて古典的な。


半年たった。

「また引越すことになったから家くる?」とその子は言う。

引っ越しにもびっくりしたが家で遊べるうれしさの方が上である。
「ゲームある?ドミノ持っていこうか!」即座に聞く。
その子は困った顔をした。

んで、事件は起こった。
言われるがままその子の家にお邪魔する。
玄関を開けるとその子のお父さんが仁王立ちになってたっていた。「なんでお父さん?」その子は言う。

……この話の大事な所なんだが記憶が飛んでいる。

なんとなく覚えているのは、仁王立ちでやたら怒ってたこと、その子が困った顔をしながらお父さんを引き離していたこと、お母さんがごめんねと言いながら帰してくれたこと……。

そんなひどい引っ越し。
僕は大好きだった本「不思議の国のアリス」を持ち、さっきの惨状の家へ行った。お父さんはいなかった。お母さんはオロオロしている。
その子に本を手渡すと、「ちょっと待ってね」と本棚をガサガサして戻ってきた。

本をもらった。大きい薄い本。

じゃぁと言って後ろを振りむくと、まだ顔の赤いお父さんが立っていた。でもさっきほどじゃない。

「ん? あー、それを読めたら、いや理解できたら家の子と遊んでいいから」

『輝ける未来へ △△教』


「はい」
怒ってなかったので嬉しくなった。


家に帰ると今度はうちの親が立っていた。
「何あの親!」なぜか怒っていた。

宗教の勧誘がくるたび僕は嫌な感じになる。
それはあの日からだ。

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